ライブコマースとは?

近年、「ライブコマース」が中国を中心に広がっています。日本でもライブコマース市場は拡大するとみられており、注目を集めています。

この「ライブコマース」とはどんなものなのでしょうか?


ライブコマースとは?

ライブコマースは、ライブ配信と物販を組み合わせた販売手法のことです。

視聴から決済までを完結できる点や、テキスト・写真だけでは伝えられない情報を動画で発信するだけでなく、視聴者がコメントでリアルタイムに質問し、配信者が答えたり、商品の詳細を見せたりとコミュニケーションによる圧倒的な臨場感が大きな特長です。

テレビショッピングにも似ていますが、【見るだけ】の一方向に対して、【参加できる】双方向のコミニュケーションが取れるのが「ライブコマース」になります。

中国と日本のライブコマースは?

中国ではすでに、ライブコマースでのショッピングが当たり前となっています。

中国におけるライブコマースの成長の要因の1つとして文化的な背景があります。コピー品や偽物が市場に多く出回ってきたことで、消費者は商品を購入するうえで信頼性を重視しています。有名なインフルエンサーが商品の紹介をすることによって信頼を得て、購入するというという流れが根付いたといえるでしょう。

一方、日本におけるライブコマース市場は、文化的な背景に加えて、社会的な面からの認知も進んでないのが現状です。

新型コロナウイルス感染症拡大によって、外出自粛やECサイトの利用が推奨されたことを背景に、SNSやサイトを通して気軽に動画配信を見る文化が浸透し、EC市場も大きな拡大を遂げています。こうした流れの中から今後は日本でもライブコマースの土台は築かれつつあるといえます。

ライブコマースのメリットは?

①写真や文章だけでは伝えにくい商品の魅力が伝わる

②購入前の不安をその場で解消できるコミニュケーションが可能

③ライブ配信自体が盛り上がっている

④顧客と販売者の信頼関係が生まれる

⑤配信者の応援につながる

①写真や文章だけでは伝えにくい商品の魅力が伝わる

ライブコマースでは、配信者の感情を表現し、商品を使ったときの感動をリアルに伝えることができます。また、商品の使い方やサイズ感、素材や着ごこちなど写真や文章では伝えにくい商品の魅力を動画で確認できます。

また、商品をよく知るスタッフならではの情報を伝えたり、作り手や売り手の商品に対する想いや熱量が伝わりやすいです。

②購入前の不安をその場で解消できるコミニュケーションが可能

視聴者からのコメントを配信者が読み上げ、その場で返答するなど、双方向性があるのもライブコマースの特長です。視聴者は疑問に思ったことをその場で聞くことができ、配信者は、自分たちの商品に興味を持って視聴している人たちがどのようなことを思っているのか、リアルな声を知ることができます。EC需要は年々伸びてきていますが、まだ一定層ネットでの買い物に抵抗を感じる人がいます。ライブコマースでは、商品の詳細などに関する質問に配信者が回答することで、買い物に対する不安や疑問を解消することができます。

視聴者と直接コミュニケーションをとることで、「イメージの共有」「商品の相談ができる」という事でECサイトの不安を解消してくれます。

③ライブ配信自体が盛り上がっている

まず、販売という形式に限らずライブ配信自体が人気のコンテンツであるという点があります。
このトレンドの波に乗り、販売形式としてのライブコマースも盛り上がりつつあります。

生配信ならではの臨場感と顧客とのコミュニケーション、リアルタイム配信であることが、その瞬間ユーザーは配信者や他のユーザーと同じ時間を共有することになります。
ライブコマースも、配信自体が体験できるコンテンツとして楽しめ、生配信ならではの、次の展開がわからないドキドキ感も楽しめます。

④顧客と販売者の信頼関係が生まれる

開発者や生産者など作り手が登場する配信のほうが、商品にかける思いや商品の魅力が伝わりやすいとった部分もあります。

また販売者が顔を出し、視聴者に語りかけることで、販売者に対する親近感を抱いてもらう効果も期待できます。

ライブコマースは単に商品を売るためのものではなく、商品・サービスの提供者とユーザーを結び付けるコミュニケーションツールとして、将来的にファンの育成や信頼関係を向上する交流の場として期待されています。

⑤配信者の応援につながる

ブランドまたは配信者のファンで、ライブ配信そのものを楽しみにしている。

配信者がコメントを読み上げ、「○○さん、ありがとうございます」などとアカウント名を呼んで話しかければ、顧客との心理的な結びつきを強めることもできるでしょう。

ライブコマースでの商品の購入は、配信者の応援につながります。配信者にとってライブコマースは、企業から依頼を受けて行う大事な仕事です。ライブコマースがきっかけで商品が売れれば、その配信者にはまた仕事が入るでしょう。企業からの依頼が入れば、ファンもより長く配信者の活動を楽しむことができます。

ライブコマースのデメリットは?

①商品について

②配信トラブル

③配信者について

④視聴者について

①商品について

ライブコマースを行う際は、商品の選定に注意が必要です。アパレルや化粧品など、見た目や使い心地が重視される商品に向いています。一方で、サプリメントなど見た目の効果がわかりにくものや、ライブコマースをあまり利用していない高齢者向けの商品は、あまり向かないかもしれません。

②配信トラブル

ライブコマースは、リアルタイムでの配信が魅力です。配信中に「接続が切れる」「映像や音声に不具合が生じる」といったトラブルが生じる可能性があります。

事前に機材やネットワークの確認と対応策が重要です。

③配信者について

配信者の発言や振る舞いによってブランドイメージが左右されます。視聴者とコミュニケーションを取りながら、商品の魅力や特徴を伝えることができるスキルが求められるでしょう。

④視聴者について

実店舗へ行く時間がないお客さまや、遠方に住むお客さまなどの集客も見込めますが、事前の告知なく突然ライブ配信をしても、なかなか視聴者が集まらないというデメリットがあります。様々な工夫をして告知が必要です。

まとめ

ライブコマースは、ライブ配信とショッピングを掛け合わせた新しい販売手法です。視聴から決済まで完結する部分と写真や文章だけでは伝えきれない商品の魅力を伝え、双方向のコミュニケーションによって圧倒的な臨場感が出せることが一番の魅力です。今後は、中国につづき日本でも「ライブコマースが当たり前」となっていくのではないでしょうか。

美Liveでもライブコマースをしていますのでよろしくお願いいたします。

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